ニコラシカ


 

鳥の人モード

先週放映された『朝まで生テレビ』の終盤に、出演者の三浦瑠麗さんの発言で、「出演者の全部が自分の意見を変えようとしないので、議論がぐちゃぐちゃになってしまう。」というような感じで、『朝まで生テレビ』自体に対して問題提起したシーンがありました。

出演者の一人である小林よしのりさんは、「『朝まで生テレビ』は言いたいことを言える唯一の番組だから良いのだ」として一蹴していましたが、これは論点がずれています。以前のブログで何度か取り上げた、法哲学者でリベラリストを自認する井上達夫東大教授(私この人好きなんです)は、同大の後輩である三浦さんということもあって「要点整理ばかりしていちゃだめだ。百田さんも少しは意見が変わってきてるじゃないか」と、こちらは三浦さんの趣旨に半ばミートしてたしなめるような雰囲気でした。

三浦さんの発言趣旨は互いの意見を尊重しあい、議論によって別のものを皆で生み出していこうじゃないかという、「建設的議論」を求めるものだと私は思いました。

これは一理ありますよね。

 

最近有名人になった三浦瑠麗さんはそれなりに批判を浴びるようにもなってきましたが、特に「上から目線」で人を見下しているという内容の批判を目にします。

私も同様の批判を受けることが多々ありますので、それは誤解だと言いたい。私は三浦さんを見ていてまったく「上から目線」だとは思いません。

三浦さんは会話の中で視点を変えてゆくタイプです。

一方、主観が強い人というのは自分の立場から視点が動きません。というよりも、動かすことが出来ないのです。

以前に 「絶対的空間感と相対的空間感」 の記事で触れましたが、観点を外へずらしてのメタ認知が出来ない人は案外多いのです。で、それを指摘すると主観が強い人はたいてい怒りだしてしまいますので普通は言わない方が良いです。ご本人は知らないのだから罪は無いのですし。

『朝まで生テレビ』の議論を、外からの観点で三浦さんは問題提起したのですが、小林よしのりさんにはそれがさっぱりわからない、ということが私は見ていてわかりました。

例としてちょっと刺激が強いかもしれませんが、「井の中の蛙たちの議論」に井戸の外から井戸自体を指して、三浦さんは述べていたと理解しています。

それを、蛙たち(特にメタ認知ができない主観が強い人)にとっては、三浦さんの客観を主観として受け取ってしまうわけですね。そうすると、なんだか見下されているような気がしてくる。だから三浦さんが「上から目線」に思えてしまうという絵図です。

私は三浦さん以上に言葉足らずですので、しょっちゅう誤解されてしまう。

主観で話していて、そのまま何も言わずにメタ認知の客観に観点を動かしても、「相手はたぶんわかってくれるだろう」という甘い認識が私にはあるわけです(苦笑) テキスト上でも一緒なので、上記の『朝生』の文章は三浦さんを含めた全体を客観しているのですが、読みようによっては「上から目線」を感じる読者さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

最近はもう、そんなことは気にしてブログを書いてらんねえ~と開き直っているわけですが(苦笑)

 

三浦さんの問題提起の内容にかんして言うのならば、「建設的議論」を『朝まで生テレビ』という民放番組でやっても、少しのインテリ層以外は、エンターテインメント性が欠けて面白くないのではないかと思うんです。

主観の強い、メタ認知の不得意な人、頑固なポジショントークから一歩も外れまいとする人をたくさん集めて自由に「ディベート」させたほうが、つまり、議論に勝とうと必死になっている姿を放映するほうが、視聴者の感情を揺さぶって視聴率を稼げるわけです。その辺りを司会の田原総一朗さんはよくわかっているのではないかと思いました。

「建設的議論」の放映はNHKでやれば良いのかなとも思いましたが。

井上教授には三浦さんにこの手の反論をしてほしかった。

 

ということを考えていて思い浮かんだのが、「ニコラシカ」というカクテルです。

 

 

フリー画像がネットになかったものですから、ちょっと作ってみました。グラスの大きさがわかるようにノートとサングラスを置いてます。

ショットグラス(60ml)に半分くらいのブランデーをストレートを入れて、レモンスライスを帽子のようにかぶせ、白砂糖を盛ります。

レモンの皮には農薬と防カビ剤ががっつり付着していますので(特にアメリカ産)、洗剤でよく洗います。砂糖はグラニュー糖が基本レシピですが、盛ると崩れてしまうのが難点。

 

どうやって飲むのかなと思いますよね?

レモンスライスを少しまるめるようにして砂糖と一緒に口の中に放り込みます。

1~2回、口の中で噛んでジュワーっとレモンを口の中に広げ、その後すぐに、ショットグラスに入ったブランデーを一気に口の中に放り込みます。

まだ飲んではいけません。

口の中で、レモンと砂糖とブランデーを、少しもぐもぐしてカクテルするわけです。

そうして口の中でカクテルを作って一気に飲んでしまう。

味覚だけを楽しむのではなく、もぐもぐしながら、或いは飲み終わったあとのフレグランスを鼻から上手に抜いて香りを楽しみます。

好みがあるかと思いますが、ヘネシーのXOあたりでニコラシカを飲むと最高です。

 

ブランデーストレートなのでアルコール度は強いのですが、ジンベースのマティーニやギムレット、アラスカなどに比べれば「アルコールの強いキレ」がないぶん、女性でも飲めてしまうカクテルです。

一気に無くなってしまうのでBarで飲むのにはちょっとリッチ。

 

『朝生』は、バーテンダーが混ぜて創作した作品としての一般のカクテルではなく、視聴者が自力で作る「ニコラシカ」の味わい。