森友問題と豊洲移転問題


 

谷の人モード

今日は時事問題をとりあげます。

森友問題と豊洲移転問題、いずれも建物ができてしまってから騒動になっています。森友では今までの過程が、豊洲では過程プラス現状での土壌汚染数値が問題になっています。

 


 

森友問題について

 

新しい事実が出てこない限り平行線で国会審議の無駄ですし、籠池さんという、キャラが立ってる人(苦笑)に振り回されワイドショーネタになってしまっているので、今後は早めに、国会から裁判所&メディアへ場所を移動してほしいところです。

そんななか、安倍昭恵夫人の言動にざっと見で9割以上の人がバッシングを浴びせております。

(寄付金を)「渡したのなら覚えているはずだけど、覚えていない」という言いかたは、表面だけを捉えれば「どっちかはっきりせい」「渡した可能性がありそうだ」ということになります。

しかし、この言いかたには妙味があるなあと私は感じていて、籠池さん側も政府側も主張が平行線でどうにもならない、野党が追及しようにも「渡してない」とはっきり言い切るのであれば、どっちが事実なのかはっきりさせようじゃないかとやりようもあるのですが、「覚えていない」はどこまでいっても覚えていないで終わるのです。籠池さん側にも政府側にも配慮された、どちらも立てる言いかたなんですよね。

今まであまり興味なかったのですが、今回の森友問題で安倍昭恵夫人のいろいろな面が見られて、天然なのか恐ろしく計算された数々の行動なのかわかりませんけれども、私的には好感度急上昇中です。急降下する可能性もありますが。今のところざっと見で9割以上の世間の人たちとは逆の評価をしています。

 


 

豊洲移転問題について

 

最初に言いますけれど、私は豊洲移転慎重の立場でした。それは「科学的数値で安全なのだからさっさと移転すべきだ」という合理的、科学的な見解の人たちの声に対する反発もありました。なんでも科学的、合理的にと進めようとする、人間の感情や感性を無視した現代的価値にノーと言いたかった。

個人的には、東京に長いこと住んでいて、豊洲にあったたくさんの大きなガスタンク、工場、何本もの煙突からもくもくと煙が立ち上っている風景が頭にこびりついています。あの、煙もくもくの工場公害地帯に、生鮮食材を扱う築地市場が移転してくる、その食材を食べるというイメージはちょっと私には辛い。

でも東京都が決定して豊洲市場を造ってしまったのであきらめていたのですが、小池さんが新都知事に就任し、「いったん立ち止まって考える」ということで移転にストップをかけました。都民の大多数がそれを支持した。その後、科学的にも土壌汚染が深刻だという数値が公表されてきました。

ベンゼン100倍!!最悪の再調査結果になった豊洲移転についての各世論調査を読み解いてみる

上記にリンクした永江一石さんの、「筋が悪すぎる物件」「事故物件」に完全同意します。胸のうちのもやもやを整然と述べていただいてすっきりしました。豊洲市場は物流センターにでも損切りして売却し、築地は大田市場と合併すればよいという案も良い案だと思いました。

 


 

百条委員会での浜渦さんの答弁

 

そのように思いつつ、今日は時間があったので昼2時くらいから東京都議会の百条委員会を見ていました。キーマンとされる元副知事の浜渦さんというかたの証人喚問があるということで。

それまでちらちらと浜渦さんのニュースなどは見ていただけで、彼のことは良く知りませんでした。私は豊洲移転慎重派であり、また小池新都知事の「東京大改革」を強く支持していますので、浜渦さんにはバイアスがかかった目で最初は見ていたのです。

3時間半くらいの質疑を見終わった後は、浜渦さんの圧倒的存在感、質問者の都議たちが言葉に詰まるは顔が白くなるはで、彼の威圧感に押されどちらが証人なのだかわからないほど堂々とした答弁に、感動すら覚えました。

今まで証人で呼ばれてきた東京都元市場長や東京ガス元社長、社員らとは全く別の人種かと思うほど。浜渦さんにはバックアップしてくれる大きな組織もなく、あるとすれば個人で築いてきた人脈のみ。なのに、強い強い。内容の真偽は正直わからない。自分に置き換えたとき、偽証罪を覚悟し、誰かとの仁義を優先し不事実を述べるかもしれないなと考えていました。

余計なことですが、今日の場にあのネクタイの色はセンスよかった。

浜渦さんを責任転嫁だとする世論誘導をメディアで熱心にやっていますので、それに乗せられた大多数のかたがたは浜渦さんを否定的に見ているようです(TwitterコメントやYahoo!記事コメント上で)。ここも、安倍昭恵夫人と同様に、私とは真逆の評価ですね。

 


 

豊洲移転の今後について

 

直近2回の土壌汚染検査での科学的数値が悪いこと、百条委員会の印象はおそらく移転に後ろ向きになりそうなこと、朝日を中心とするメディアが中止へ世論を誘導しようとしていうことなどを勘案するに、豊洲移転中止の方向へ向かうのかもしれません。

しかし、今日の百条委員会、浜渦さんの答弁を見ていて、この18年もの長い期間を使って、おそらく数十万人以上の人たちが苦労して携わりようやく造り終えた「豊洲市場建設までの現場」のことを思いました。

用地交渉、東京ガスの役員や社員と都庁担当職員、政治家、江東区の関係者、浜渦さん、設計士、道路や上下水にかんするインフラ工事、解体工事、土木工事、外構工事、護岸工事、土壌汚染対策、建築工事、電気設備工事、給排水設備工事、内外装工事、そうしたプロジェクトに携わった人たちは、(すべての人がそうだとは言いませんが)、「東京に世界一の市場をつくろう」 と夢見て汗を流しがんばってきたのです。

「お父さんは豊洲市場というすごく大きなプロジェクトに携わって造ったんだよ」 と子どもに胸を張ってささやかに自慢できる人たちの成果を、夢の実現を、台無しにしてしまって良いのだろうかと。

勤労者のなかには東京都民も多くいらっしゃるのではないかと思います。都民ファーストは豊洲で働いた人も対象ですよね、小池さん。

あれだけの建設プロジェクトですからブラックの部分やグレーの部分もあるでしょう。浜渦さんの強引な剛腕がなければ実現しなかっただろうし、その強引さは歪みをも生みだしたでしょう。浜渦さんが抜けた後、3000億の予算が6000億になったけれども、そのお金は海に流したわけでも燃やしたわけでもなく、経済の循環として流れています。そして何よりも、既に豊洲市場は完成しているということ。清濁併吞し多少の不公平には目をつぶっても良いのではないかと思う事案です。

 

小池新都知事がどう判断するか分かりませんし、どのような判断をしても支持することに変わりはありません。

でもできれば、世論迎合でなくここはリーダーシップを発揮する政治家としての立場で、「土壌汚染問題を今後数か月かけてクリアし、その後も汚染対策には継続して万全を期し、安全かつ安心な豊洲市場に移転することを決定します」 と宣言してほしいと、今日の浜渦さんの答弁を見て、そのように考えを改めました。