自分は気持ちが弱い、なぜあの人やあの人のように強くなれないのだろう。強くなりたいけどどうしたらよいかわからない。弱さを克服した人の話を聞いても自分にはそんなふうにたくまくしくはなれない。自分が弱いと思っている人が本当は強いなんて言う人がいるけれど、詭弁の言葉あそびじゃないか。 ここまで考えることができている君は、すっかり欺瞞と闘える準備ができている。 欺瞞... Read More
自己欺瞞との対決
日本古来からの価値観 「きよきあかきこころ」 における究極のすがたの前に、最終的に立ちはだかる最強の敵を私は、「自己欺瞞」だと考えている。清らかで明朗なこころが自分のすべてであるようにと希求する意志と主張、その裏に、無自覚に、無意識的に、密かに潜む自己欺瞞に私はうすうす気づいている。自己欺瞞との対決は、おそらく、仮に数百年生きたところで終わることはないと思... Read More
罰と躾と刑法
体罰の是非が問われるのは良い機会だと思う。世界的にも教育に体罰が必要か否かについて賛否が分かれ、問題として取り上げられている。ヨーロッパで特に躾の厳しいドイツやイギリスにおいてさえも、体罰を禁止する動きが加速しているが、一方で、イギリスの学校では一旦は体罰を禁止したものの、あまりの秩序の乱れにクリスチャンらが業を煮やし、「体罰を復活」の訴えが最高裁に出され... Read More
人品
「人品骨柄(じんぴんこつがら)卑しからぬ…」という慣用表現がある。「人品」は中国から渡来した言葉で「骨柄」は日本で生まれた言葉らしい。 前の記事で触れた「日本人の自信を取り戻す」であるが、安倍政権は「経済の自信」の文脈で自信を取り扱っている。それについての批判は既に書いた。私は、「人品」について自信をもてるようになることが、成熟した国家の国民性として求めら... Read More
明治維新後150年間の日本批判
九月の初めにあたっての所感。 来年2018年は明治維新から150年の節目の年にあたる。大きなスパンで世の趨勢を捉えることなしに、我々が本来向かうべき希望ある未来への光の道をあきらかにすることはできない。 開国、明治維新、文明開化、富国強兵、民主主義政治、日本の近代化のすべては西洋を手本にした。わが国の国民性を失いたくはないために「和魂洋才」という言葉までで... Read More