巨人の肩の上には乗らない

知の創造にはオリジナルなどなく、先人たちが積み重ねてきた業績を土台として展望を開いてきたという思想がある。進歩主義思想である。先人たちを「巨人」として喩え、我々は巨人の肩の上に乗って遠望することができるなどと言う。ニュートンが述べた言葉とされる。 ゼロから知の創造を立ち上げることなどできないと、まるでそれが真理かのように語る人がいるが、自分が進歩主義思想の... Read More

人生フィナーレの思想

「どのように生きればよいのか?」「どう生きようか?」 この問いが頭のなかを駆けめぐるという経験をしたことがない人は滅多にいないだろう。誰もが考えること。高齢になってもこの問いを考える人がいるかもしれない。一方で、ある程度の年齢を超えると「どう死のうか?」を考えるようになる。このことを考えない人考えることを避ける人もなかにはいるだろう。 「どう死のうか?」は... Read More

本格的なライフワークとして

このウェブサイトの二つの柱である『人類哲学の独創』と『私の美学建設』を創っていくことは、私のライフワークとなった。ライフワークにしようと目的化したのではなく、いつしか自然にそうなった。 「ライフワーク」 を辞書でひくと次の意味が出てくる。 一生をかけてする仕事や事業。畢生の仕事。(広辞苑第六版) 一生をかけた仕事や作品。畢生の事業。(大辞林第三版) ... Read More

ミンスキー『心の社会』

この本では、心がどうはたらくかを説明しよう。知能は、知能ではないものからどのようにして現れてくるのだろうか。この問いに答えるために、この本では、心がたくさんの小さな部分を組み合わせて作れることを示そうと思う。ただし、それぞれの部分には心がないものとしよう。 このような考え方、つまり、心がたくさんの小さなプロセスからできているという考え方を、《心の社会》と呼... Read More

「一部を全部」体系的に

最近特に思うことだけれども、人間の原理について一部を説明できても、実質的にはその一部さえも説明不完全となる。あたりまえなんだけどね。例えば「思考」の原理を説明するとしよう。思考するには概念が必要不可欠になる。思考についてのみ完全に説明できたとしても、概念の原理を説明できていなければ思考原理についての説明は不完全だ。思考には直観原理も価値観原理もある。身体性... Read More

エピソード記憶に対する批判

記憶は記録なのだろうか。記憶は記録と呼べるものなのだろうか。今日、ふいにこの疑問が立ち上がった。「記」という漢字を使うのは誤解のもとではないかと考えた。記憶はすべて記せるものなのか。記せないもののほうがほとんどではないのか。一方で記録は記したものであり記せないものを記録とは言わない。 人は自分自身の記憶とその想起しか体験できない。そこから他人にも記憶という... Read More

おまえがやらねば誰がやる

モチベーションをつくるために、内心で自分を叱咤する。俺がやらねば誰がやるではなく、おまえがやらねば誰がやるとするところがポイントで、天の声が自分に刺さるようにする。 世のなか捨てたもんじゃないと思うことがある。何の得にもならないのに誰かのためにと一所懸命に尽くしている人や、残りの人生を日本の将来のためにと無私の精神で身を削っている人を見ることがある。そうい... Read More

独創哲学のメニュー決定

8月6日と9月21日に「独創哲学の仮メニュー」を段階的につくってきた。ようやく仮ではなく「本メニュー」ができた。私の生きる残り時間から逆算しても、このメニューが根幹的決定版になる。もちろん枝葉の箇所は流動的で、変更する可能性が高い。柔軟性を失わないようにしたい。 当サイトのメインコンテンツである「人類哲学の独創」に、『人間原理論』としてメニューをつくった。... Read More

人生美学の生成のされかた

子どもの頃には人生美学など考えもしなかった。成人するまでも大人になってからも、自分が何かになりたいとか、自分はどうあるべきかとか、自分の行動指針だとか、あるいは信念だとか、私の場合は一切考えたことがなかった。エネルギーが内側の自分へと向かわないのだ。心理学でいえば極端に典型的な外向性タイプである。自分が何かになりたいのではなく、何をしたいかだ。それは今も変... Read More

左脳・右脳の利き脳はあるのか

左脳と右脳の使われかたなどどうでもいいじゃないか?ってことで、ふつうは問題ない。特に生きることや社会生活上で問題となることはない。ところが、意外かと思うかもしれないが、哲学の認識論上では極めて重大な問題となる。なぜなら、言語の扱いと概念イメージと言語の関係が変わってくるからだ。私は、私を基準にして認識上の原理論をつくる。もし利き脳システムが本当にあって、私... Read More

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