Ⅰ. 『無意識の発見』


THE DISCOVERY OF THE UNCONSCIOUS

The History and Evolution of Dynamic Psychiatry

by

Henri F. Ellenberger

 

『無意識の発見』

力動精神医学発達史

アンリ・エレンベルガー著


 

上下巻合わせて1200ページ弱、しかもページは2段組という大著。

アンリ・フレデリック・エランベルジュ(〈英〉エレンベルガー/1905-1993)はスイスの宣教師の子として生まれ、1914年にパリへ移住。パリ大学で医学を学ぶ。

精神科医として活躍し、1953年にアメリカへ渡る。

1959年にカナダへ移住。モントリオール大学の教授を務め、カナダで終生を過ごす。

1970年に刊行した『無意識の発見』は、ジャネ、フロイト、ユング、アードラーはもちろん、ニーチェ、バッハオーフェン、ダーウィン、マルクス、シャルコーらが果たしてきた無意識領域探究の歴史、古くはシャーマンの医術に至るまで、幅広く研究された知る人ぞ知る大著です。

 

無意識領域の開発によって人間の新たな可能性を考究していく上で欠かせない内容がぎっしりと詰まっています。無意識心理学の「基本のキ」と言っても過言ではないほど。エレンベルガーの研究された内容は精密かつ正確だと思います。

無意識心理学の歴史を紐解きつつ、閃きを待つことにします。