西洋流と日本流、真逆とも言える無意識への道

  イギリスのタイムズ・ハイアー・エデュケーションが毎年発表している世界大学ランキング(2017-2018)によると、第1位はオックスフォード大学で日本トップの東京大学は第46位。その第14位に位置するコロンビア大学ビジネススクールで上級講師を務めるウィリアム・ダガン氏。彼は同スクールの大学院課程とエグゼグティブコース、その他世界中の企業を相手... Read More

無意識を活用した医療

  古代の医療行為においては積極的に無意識が活用されていた。科学医療に慣れた現代人はこれをオカルトと呼び蔑視する傾向が顕著だけれども、そのオカルトが治療成果をあげてきたのも歴史的事実である。現代心理学ではプラシーボ効果と呼ばれることもある。 アンリ・エレンベルガー著『無意識の発見/力動精神医学発達史』では、古代の呪術によって医療行為が行われ、し... Read More

無意識を動かす、機会としてのセレモニー

  内向と外向について考察してみようかと思った今回ですが、気づいたことがあるので先にこちらを。といっても例によって閃きの段階なのですが。   まずユングの分析心理学のロジックを方程式的にまとめる。 〇統合人格(パーソナリティ)=意識+無意識 〇人格の機能→心の構え=意識の構え+無意識の構え ※容量およびエネルギーのイメージ。私とし... Read More

無意識の応用と個人的実用化

  私が無意識(深層心理学/分析心理学)を研究しているのは何かの目的があってのことではありません。好奇心だけかと言えばそういうわけでもない。動機としては、「何かがある、閃きに繋がるものがきっとある」や「自分の中にある何かの考えとマッチングして新しい何かを創造できそう」という直感的なものがある程度です。 しかし結果的に仕事の役に立っているのはほぼ... Read More

ユング・フロイトの無意識理論の根はニーチェのこの文章

  今回の記事ではニーチェの言説から無意識を捉える。 フロイトもユングも、ニーチェの『ツァラトゥストラ』からヒントを得て、深層心理学の無意識にかんする理論を組み立てたことは既に明らかになっている。ユングはそれを公言して憚らなかったし、フロイトは最初は認めなかったが晩年にしぶしぶながら認めていた。 では行こう。ニーチェは楽しい。 そうだ。この自我... Read More

無意識による人格形成

  今日は結論を先に書きますが「人格は無意識内で形成される」というのが本稿での主な主張です。 前の記事までに「構え」と「ペルソナ」の重要性について考えた。ここでは、人の心における、構えとペルソナの根源について分析し、構成し直してみたい。   1.主体の資質 (1)価値観の生成 主体(人の心)の資質を大きく大別すると、心理学者のほぼ一致... Read More

無意識と意識の「構え」

  例えば剣道には上段の構えや正眼の構えがあるし、柔道や空手にも構えがある。ボクシングも構えがあり、格闘技に限らず陸上短距離走のクラウチングスタートも構えだ。「レディー・ゴー!(Ready Go!)」の Ready は「ようい、どん!」の「ようい」の構えであり、「構え」とはコトに及ぶ直前の準備を表す。 上記の例は意識的かつ外形的ではあるが、内面... Read More

無意識の道しるべ

  人類は科学を発展させ宇宙の神秘を物理学によって解明しようと試み、その研究と実験は日進月歩で、月までの一般人往復旅行程度ならば今世紀中に達成されるだろう。 他方、人間の心については解明の糸口さえもつかめていないのが現状だ。物理学や生物学、西洋医学は心の問題を「脳」の問題として扱う。しかし、それらの「科学」は非科学的現象、非合理的現象については... Read More

無意識とペルソナ

  以前のアメーバブログではペルソナ(仮面)について何度か書いたが、昨年年初にこのサイトを立ち上げてからは初めてになる。自分の無意識を探究するうえでペルソナからアプローチをかける手法は私にとって解りやすい。 まずはペルソナについて復習しておこう。 Persona とはラテン語で仮面や人格を表す。personal や personality の語... Read More

19世紀初頭の「無意識」

  Twitterに少し書いたのですが、カール・グスタフ・カールス(1789-1869)の無意識についての考察が興味深く、フロストもユングも未だ生まれていない19世紀初頭の無意識について考えてみたいと思っています。どこまで踏み込めるかわかりませんが。   カール・グスタフ・カールス(1789-1869)・・・ドイツの内科医系医師であり... Read More

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