principle(2)人類知の限界

人間(個体)の本質を探究していく上で、未来において究極の人類知でさえ小さな一部として包摂される、永遠に未知の「〇〇」の世界観を仮設定しておく。人類知を超越した「〇〇」は人類知では対象化できないため人類言語で定義づけることも名づけることも避けねばならない。 人類知は、その究極に至っても鎖に縛られた箱から出ることはかなわない。 なぜ人類知の限界を設定するのかに... Read More

principle(1)序

観念論と実在論および直接視座にかんする subject シリーズ( 1 ~ 10 )の新たな展開として新章に入る。principle は「原理」という意味でタイトルに付けた。人間「個」の原理を追求していこうと思う。価値観、価値付与、現象の認知から解釈、欲求の生成から表現(実行)、意思と意志、意識と無意識などを根本原理から解明したい。 来年か再来年には su... Read More

個人的無意識構造と言語の「場」

古代ギリシア哲学のプラトン、アリストテレスから始まった認識論について、以前から「subject」シリーズ (1)序 ~(10)で考察している。私独自の「観念論的視座ー実在論的視座―直接視座、のディオ・トレビスタ」の認識構造を構築し論理展開している。このシリーズの現段階での最終記事は7カ月前の (10)客観世界(改) 。 ここから更に新しい地図を描こうと思う... Read More

新しい発信スタイル

5月1日に日本では「令和の時代」が始まり、2か月が経ちました。「令和」の意味について賛否いろいろあったけれど、さすが飽きっぽい日本人らしく、もうその話題は消えました。「令和」の呼び名にどんどん馴染んでいく。「平成」はどんどん古くさくなる。これは「昭和」で体験済みですね。 「令和」を日本政府は「Beautiful Harmony」として海外に紹介しました。し... Read More

平成最期の日に

今日で平成が終わる。 平成に置き去りにしてゆくことと取り戻すことをまとめておきたい。自戒の念を含め少々辛口になる。   1.「平成」は、「昭和」を卒業し「令和」へステップアップするためのモラトリアム期間という一面があった。 敗戦国としての日本 日本政府が「戦後レジームからの脱却」を標榜しても、米国からの圧力をはねのけ米国への依存度を減らし、敗戦国... Read More

subject(10)客観世界(改)

1.内面認識と外部認識 subjectシリーズの前の記事まででは、subject と object について「異なる視座」からの考察を基本としました。今回は「認識の流れ」と「実在世界と客観世界の差異」に重点を置き、意識と無意識の中で何が起きてどうなっているのかについて、その構造を論理的に解明しようとする試みです。 下の図を参照してください。内面認識は自分の... Read More

哲学メニューの中間整理

テーマが拡散してしまいましたので、ここで一旦整理することにします。今後、このサイトで何について考察し書いてゆくのか、です。定期的に整理していくことにします。   〇 価値論 このテーマが構想のど真ん中です。扱う領域が広いので中テーマと小テーマに区分けします。 1.認識論――構造論 (ⅰ)実在論、観念論、直観論の「ディオ・トレビスタ」 (ⅱ)主観、... Read More

人生意義のセオリー(8)侠

「共感」から生成される心として「愛」と「情」がありました。いずれも重要な心で人生の意義に直結します。今回の記事では「侠」を扱います。「愛」がどちらかと言えば女性性の「思い」だとすれば、「侠」は男性性の濃い「人のために立ちあがる心」です。前の記事で扱った「情」を水の精とすれば「侠」は火の精と言えるかもしれません。   4.侠 〇 定義 「侠」という... Read More

人生意義のセオリー(7)情

「共感」と「愛」についてと同様に、「情」もまた、これから深く考察していこうとしている段階で、未だ十分に「情」を定義することさえできておらず準備不足は否めないのですが、アウトプットしながら考えていこうと思います。   3.情 〇 定義 まず、「情とは何か」との普遍的意味への問いは持ちません。「情」は「共感」や「愛」以上に多義的で文脈によって語義は変... Read More

人生意義のセオリー(6)愛

前の記事では「共感」の重要性に気づいたことを書きました。人類の社会性のベースと言える共感から幾つかの重要な心のはたらきが誕生します。そのなかでも、とりわけ人間らしい心の「愛」と「情」について、哲学として考察してまいります。この二つは「人生意義」に十分になり得る。むしろこの心なき「志」や「自己実現」は他の誰かの胸を打つことはない。「愛」と「情」を「愛情」とい... Read More

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