人生意義のセオリー(4)自己実現

  人生の意義は、「志」「野望」を達成すること、または、その目的に向かって歩み続けることで最大化されます。敢えて「野望」という刺激的な言葉を使っていますが、耳障りの良い言葉で言えば自己実現です。私的欲求とその現実化です。 「自己実現」という言葉は、現代日本の世俗の手垢がつき過ぎ陳腐化している感があり避けていたのですが、今日のこの記事では自己実現の... Read More

人生意義のセオリー(3)全体構造

  人生意義のセオリー(1)(2)の、詳細部分を完全にカットし簡略したチャートは下の図のようになります。     〇 Mind から人生の意義が生まれる。 〇 高貴な価値観をつくらなければ高貴な人生の意義とはならない。 〇 人生の意義へ向かって進むことによって Mind もまたつくられる。 〇 人生の意義に沿った企画を幾つか... Read More

人生意義のセオリー(2)企画と戦略

  人生の意義と欲求の関係には、テーマ(意義)を先に決定してから欲求につなげていく場合と、何かの欲求に動機づけることでテーマが決定していく場合の二方向があることを確認しました。 そしてテーマと欲求だけでは絵に描いた餅であり、具現化しようとしなければ「プロセス」に意義を感じることはありません。つまり「何を」するかの「企画」が必要に... Read More

人生意義のセオリー(1)意義と欲求

  毎日同じことのルーチンを繰り返し、日常のほとんどがやらねばならないことで埋まっていて、たまに旅行へ行くことくらいが楽しみでという方も少なくないと思います。昨日までの自分の歴史を振り返ってみて、私の人生っていったい何だったのだろうかと。身近な人が亡くなっていくなかで、自分もやがてこの世から去っていく未来に置きかえ、我が一生をなぞると... Read More

subject(9)実在と観念

  「実在」という言葉を一般的に使用する場合、例えば「実在する人物」のように使います。確かに存在する(した)人という意味です。哲学における「実在」は少し違っていて、それも幾つか異なる定義があるのですが今扱っている議論では、「近世哲学においては、実在論は物ないし対象がその表象としての存在以外に、それ自体としての存在をも持つと考え... Read More

subject(8)中核となる個人価値観の解体

  もののあはれとは、自分の志向の先にあるその世界と自分の心が溶けあった、全体感の哀情だと前の記事で書きました。こちらの方向へ論理を展開していきたい誘惑を、今の時点では振り切ります。考察の羅針盤は、できるだけ「心」や「意識」という観念的で不確かな“モノ”を避ける方向を示しているように思います。 また、西洋と東洋の文化比較、インド... Read More

subject(7)主体なき直接世界

  subject シリーズ後半の始まりです。まずは、直接視座とはどういう視座なのかについて、例を挙げながらおさらいしておくことにします。 あなたは渋谷で友人A子さんと待ち合わせをしました。多くの人が待ち合わせ場所と利用するハチ公前です。LINEで連絡をとってA子さんは既に着いていることがわかっています。あなたはA子さんを探し1... Read More

subject(6)第4のメタ視座

  個性的で個人的な「価値」とはどのようにして生成されるのか。このメカニズムの仮説を立てることが今回のシリーズの隠れたメインテーマです。自らの中核にある価値生成に自らが意識的にかかわれるとなれば、その人は自分の人生を主体的に造作し操作することができる。言わば無意識領域を意識的に創造し調整していくことになります。メカニズムが解明されれば... Read More

subject(5)フッサールの第三視座

  西洋哲学における subject の変遷にかんしては、今回のフッサールをもってラストとします。このフッサールの第三視座こそが日本の 「subject喪失観」 と重なるものであり、subject の「後ろに控える」、コアな(中核となる)「personality(人格・個性)」および「Ego(自我)」への入り口と言えるのではないかと思... Read More

subject(4)カント観念論

  私たちは「認識する」という言葉をどのように使っているのでしょう。日本語の「認識」とは、“物事の本質を十分に理解し、その物と他の物とをはっきり見分けること(心の働き)『新明解・国語辞典』”とのこと。 中国語の認識にあたる言葉は単に「知っている」という意味で子どもでも使うそうです。日本語の「認識」は、中国語の意味と、西洋哲学から... Read More

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