実在世界と観念世界

1.「実在世界>観念世界」 物理的な宇宙空間は、物理的な私よりもはるかに大きい。塵以下の極小である。顕微鏡を使っても存在を確認できないほど極小だ。その極小な私の中に展開している観念世界は宇宙全体のことをどれだけ知っているだろうか。1%どころか0%に限りなく近い値となるだろう。よって実在世界は観念世界よりもはるかに大きい。 2.「観念世界>実在世界」 人間の... Read More

「判断する」ことの種類分解

「判断する」とはどういうことか。判断を行うことは、人間が生きる上で最も重要な行為の一つである。判断は単なる「判る」にとどまらず「決定する」という行為を含意する。私たちは、あらゆる情報を判別し決定する。常にジャッジしているんだ。判断保留も判断に含めるとすれば、判断の連続によって生きることができていると言える。例えば、その情報は正しいのか誤りなのかとか、幾つか... Read More

サイト雑感

前の記事で「人類哲学の独創」についての最新MENUをアップした。MainTitleとSubTitleを決めた。構造原理における認識と表現とのあいだに「欲求」を加えた。この原理の中核は意志がどのようにして生成されるかにある。 それにしても、1年9か月ぶりに復活した断想7月24日から8月30日までの記事を再度読んでいくと、自分でいうのもなんだが充実している。概... Read More

独創哲学の仮メニュー/2023年9月版

先月8月6日に作った仮メニューをブラッシュアップした。1か月半も経つと明らかに変わる。3の各種理論については暫定的な項目なので、今後、大きく変わる可能性がある。1の構造原理と2の意味原理については、ほぼ確定的。 **************** 『人間原理論』 The Theory of Humanity --〈哲学的探究からの独自の洞察と創造知〉-- O... Read More

「日本人」の個性(8)まとめ

断想の連作は久しぶりだった。「日本人」の個性をこの程度でまとめられるはずもなく、少なくとも1年間程度は書き続けなければ何も言っていないと同じようなものかもしれない。「断想」を免罪符に、思い付きの連続をプリコラージュ的に綴ってみただけだ。 ただ、「私の美学建設」は「人類哲学の独創」とともに私のライフワークであり生きがいでもあるので、日本の思想文化における美学... Read More

「日本人」の個性(7)忍ぶー3

前の記事までは「忍ぶ」という概念を思考的に分析した。今回は、芥川龍之介の短編小説『手巾』に描かれている「しのぶ」の概念に接し、感覚的および感情的に感じてみよう。なお本作には「しのぶ」も「忍ぶ」も、一文字もない。 本作は著作権が切れており、あおぞら文庫に収録されているからインターネット上で誰でも読める。以下に、私流にあらすじを簡略して書くけれども、原作にあた... Read More

「日本人」の個性(6)忍ぶー2

日本語の「しのぶ」について考えてみよう。前の記事では中国語概念の「忍」について考察した。「忍」に、刃のような惨い心という概念を言語化した意味が紀元前の中国にあったことは、私的には貴重な発見だった。では、日本語の「しのぶ」はどのように形成されたのか。 まずは「しのぶ」の語源についてである。 この種のことを考えるために準備してある私の所有している辞書は、三省堂... Read More

「日本人」の個性(5)忍ぶー1

前々回の断想記事にある日本人の生きかたの美意識のなかに、「忍耐」というキーワードがあった。「忍ぶ」と「耐える」は同じような意味ではあるが、前者には美学的な見地がある。後者は物理的な耐性の意味およびそれを精神的耐性に転換した意味がある。前記事までは抽象マックスの視座で書いてきたが、今回は抽象の階段を一段階下りて、「忍ぶ」について考えてみたい。抽象の階段を一段... Read More

「日本人」の個性(4)哀感

私が愛読書としている本に、竹内整一著『「かなしみ」の哲学』がある。この本は、日本人のもつ「かなしみ」という感情概念を、歴史上の文学作品を引用しつつ分類し分析している。特に分類のしかたが私のお気に入りである。同時に、引用される文学作品の文章に触れることで、情が刺激を受ける。引用文の著者の心に共感し、自分の心が潤う。 「日本人の個性ここにあり」と、「かなしみ」... Read More

「日本人」の個性(3)人生美学と精神美学

今回は、世界の側からみた日本人の生きかたの美意識、人生美学についてである。精神美学と言ったほうが適切かもしれない。物理的、芸術的な美学とは違って、生きることの価値観が現れる。 以下にChatGPTの見解の一部を転載する。 日本人の人生美学や生き方の美意識には、以下のような特徴があります。 1.繊細さと静けさの尊重: 日本人の美意識は、繊細で緻密なものが価... Read More

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