星の王子さま(4)―Solitude からのつづき。 今回の星の王子さまシリーズは、この記事をもってラストとします。最後にとても大切なことに気づきました。 星の王子さまが自分の星に帰っていったあと、こう書かれています。少し長文になりますが引用します。 こうして、いまではもちろん、もう六年が経った・・... Read More
星の王子さま(4)―Solitude
星の王子さま(3)―Creativity からのつづき。 (2)では Only One に触れたが今回は角度を変えて「孤独」というテーマをとりあげる。『星の王子さま』の作品全体に感傷的な情緒を感じる人が多いかと思う。翻訳者が作品に寂しさを感じ感傷を意訳に織り交ぜている面もある。ユング派心理学者のM.L.フォン・フランツもその一... Read More
星の王子さま(3)―Creativity
星の王子さま(2)―Only One からのつづき。 地球上の〈ぼく〉と星の王子さまは、飲み水を切らし砂漠の中の井戸を求めて歩き続ける。日が暮れて夜になってしまう。 「星たちは美しいね、見えない一輪の花のおかげで・・・」 「もちろん」とぼくは答えた。そして話すのを止めて、月光の下の砂の皺(しわ)を眺めた。 「砂漠... Read More
元旦にあたっての幸福論
幸福であることが他人に対しても義務であることは、十分に言われていない。幸福である人以外には愛される人はいない、とは至言である。しかし、この褒美が正当なものであり当然なものであることは忘れられている。不幸や倦怠や絶望が、われわれすべての呼吸している空気のなかにあるからだ。そこでわれわれは瘴気(しょうき)に耐え、精力的な手本を示していわば共同... Read More
星の王子さま(2)―Only One
星の王子さま(1)―Prologue からのつづき 今日の記事では星の王子さまの核心にいきなり踏み込む。 表題は『Only One』でなんとなく解る人はいるに違いない。しかしそのなんとなく解った人の期待を私はたぶん裏切る。 本題に入る前に、書を味読する際には一つの視点から理解しようとする方法と、多数... Read More