アビリティー・スキル・テクニック


 

鳥の人モード

現代の経済社会では仕事における「能力主義」がよく言われます。この「能力」はスキルを指すことが多いです。でも人間が生きていくために、社会生活をする上で本当に必要な能力は、アビリティーであるように思います。ロボット化が進む社会では、仕事においてもスキルよりアビリティーが求められるようになるのではないかと。

 

能力や技能を表現する英単語には、アビリティー(Ability)、スキル(Skill)、テクニック(Technique)があって、最近の日本で最も使われているのがスキルです。「スキルを磨く」というふうに使われていますよね。テクノロジーに光が当たっている現代はなおさらです。で、テクニックを磨くこととどこが違うんだろう。また、あまり使われないアビリティーとはどういう種類の能力を指すのだろう。今日はそのオリジナル的な探究です。

 

「能力」は四層に分けられるのではないかと考えました。

アビリティーとは、その人間全体に帰属する表現かと思います。たとえば判断力ですが、これはスキルとは言いませんよね。その一つ下層にサブ・アビリティーというカテゴリーを作ってみました。たとえばメイン・アビリティを創造力とした場合、サブ・アビリティーには、発想力、連想力、表現力、企画力、構想力、想像力などがあって、これらもスキルと呼ばれることはほぼありません。

サブ・アビリティーの下層にスキルが位置します。例えば、創造力―表現力の下層には、文章力や画力、創作力、演奏力、演技力などがあって、これらスキルについては努力することによって能力を獲得できる。学校で教えられるのはスキルについてです。上の例でのスキルがアップすると、表現力が豊かだねと評価されるようになる。でも、文章力や演技力のスキルが上がっただけでは創造力にはまだまだ足りません。発想力や構想力などが必要になってくる。

 

一方でスキルアップをするためには、細かなテクニックを覚えていくことになります。ここが能力の最下層。文章力や画力などを想像してみれば、なにがテクニックにあたるのかはすぐにわかるかと思います。たくさんありますよね。これは逆も言えることで、テクニックを無意識のうちに真似ていくことで自動的にスキルが身についていた、なんてこともあります。子どものころから純文学に触れて多くの書物を読んできた人は、語彙力が高いですし文章表現力も豊かです。(ここで、ああ、人生やり直したいと思った方は私と同類です、苦笑)

表現力に難があっても頭の中でイメージ構築できていれば、他者や社会から認められなくても創造力が高い人はいます。幼児なんてまさに、表現力下のスキルはないけどクリエイティブです。

 

で、何を言いたいのかというと、言いたいことがまだ考えついてない段階なのです。すみません。無目的的に、ただ「能力」を分解し分析してみようと好奇心が湧いただけで、何の役にも立たずでごめんなさい。

めげずにもっと書いてしまうと、メイン・アビリティには判断力・創造力のほかに、思考力・実践力・適応力・情感力・統率力・補佐力などがありそうだなと(補佐力って新しいでしょ?)。

ずらずら~っとアビリティやスキルを並べていくと、愕然とするほど自分に足りないものばかりで困るのですが、欠けてる能力をまともにしようと頑張っているうちに時間切れで死んでしまいそうなのでやめておこうと決断しました。(決断力高いです、苦笑)

人間の意思決定には価値観だけでなく、能力もかなり影響を与えていますよね。そして柔軟性と硬直性、消極性と積極性、気が短いと気が長い、などなど個人の気質(キャラクタリスティック)は、能力にも価値観にも意思決定にも影響を与えています。

 

死ぬまでにやりたいことは、上記に書いた認識→意志論のほか、脳科学での左脳・右脳・大脳辺縁系などとの関連性、生理学での内分泌系、遺伝学でのエピジェネティクス、深層心理学、心の哲学、地球一体論、人間の情緒性、このあたりをなんとかして幾つもの連立方程式に組んで、それを解き明かし、ひとつの数式のようなもの(かなり複雑になるとは思いますが)にすることです。まだまだ道のりは長い。

 

 

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