新しい発信スタイル


5月1日に日本では「令和の時代」が始まり、2か月が経ちました。「令和」の意味について賛否いろいろあったけれど、さすが飽きっぽい日本人らしく、もうその話題は消えました。「令和」の呼び名にどんどん馴染んでいく。「平成」はどんどん古くさくなる。これは「昭和」で体験済みですね。

「令和」を日本政府は「Beautiful Harmony」として海外に紹介しました。しかし考案者とされる中西進教授によれば、「令」は「うるわしい」とされています。

「令」はうるわしい 新元号「考案者」中西進氏が語る

一般的に訓読みをしない漢字だからなじみが薄かったのですが、『令(うるわ)しい』という概念です。『善』と並び、美しさの最上級の言葉です。

中西教授の言わんとしていることを汲み取れば、Beauty とは日本語のコンテクストが異なると思うのです。「令人」や「令婦人」「令息」などに使用される「令」のイメージは、美しいというよりも「上品」ではないでしょうか。

私が海外に紹介するとすれば、「令」は Elegance であり、「令和」は Elegant Harmony としたい。

 

ところで、「令和の時代」は情報の国際的共有が庶民レベルで本格化すると予想しています。このウェブサイトも、今回の元号変更を機に、と言っても2か月遅れなのですが、国際化することにしました。

まず手始めとして、英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)の6か国語、日本語を含めると7か国語で発信していくことにしました。アラビア語他は今後の課題とします。

Google の翻訳アプリにお世話になりますが、同じページの全文自動変換ではなく、1ページずつ(作業としては1文章ずつ)翻訳し、別のページを手作業で作っていくことになります。この理由は検索にかかりやすくするためです。

 

7か国語で発信していく準備として、プライバシーポリシーや、 Google の翻訳アプリを利用する上での遵守すべき帰属表示や免責表示などを、7か国語で別々に表示しておかねばならないことを学びました。プロフィールも重要です。

コンプライアンスを最初に強化しておくことはビジネスもプライベートも基本です。表現の自由を実現する社会は、他者の知的所有権を尊重した上で、社会を構成する者が相互に努力し続けることで成立し保たれます。

 

作業量が膨大なので、コツコツと増やしていくしかありません。翻訳の精度はたぶん低いです。でも、Google の翻訳精度は下がることはなく上がりつづけますし、自動で翻訳ページ自体が作成されていくのも時間の問題でしょう。

まず日本語の原文を、Google の翻訳アプリを使用し英訳します。ところがその英文のままでは、ほとんどの場合、意味が全然異なってしまいます。そのため、日本文を変更しつつ英文を変更していくという作業をします。英文が完成したら、英文をその他の言語に翻訳していきます。

世界の使用言語数上、72億人のうち30億人以上の部分はカヴァーできているはずです。しかしここは個人のウェブサイトでアフィリエイトもありません。書いているのは学問的探究がほとんどで、7か国語でここまでやる人も珍しいかもしれません。

ウェブサイトの新しい発信スタイルの試みは、非目的的です。何か自分に対する利益があるとか、他人に対して利益を提供するとか、そういう功利目的の考えは一切なく、目的はありません。「なんとなく、このスタイル」のイメージです。

何も起こらないのかもしれませんし、海外からサイト内容へのコメントや問い合わせなどの、外の世界からのアクションがあるかもしれませんし、このスタイルで発信していくことで自分自身の内面の何かが変わるかもしれません。

また、このサイトの全体構造を構想し直しています。各ページのコメント欄を解放することにしました。サイトから削ったリンクもあります。マルチリンガルヴァージョンの投稿記事は、今日のこの記事からスタートです。翻訳作業は次の日になることがあるかもしれません。

 

※ サイトのマルチリンガル化にチャレンジしましたが、固定ページと断想ページを合わせると500ページを超えることになり、6か国語で3000ページについて翻訳機能を使うにしてもページ制作は自動ではなく手作業なので、あまりに労力が大きく他のことができなくなってしまい、断念しました。

今後、自動的にマルチリンガルのページが生成されるようになる時期が必ずやってくると思いますので、そのときに再チャレンジすることにします。

 

 

TOP