人生意義のセオリー(2)企画と戦略


 

人生の意義と欲求の関係には、テーマ(意義)を先に決定してから欲求につなげていく場合と、何かの欲求に動機づけることでテーマが決定していく場合の二方向があることを確認しました。

そしてテーマと欲求だけでは絵に描いた餅であり、具現化しようとしなければ「プロセス」に意義を感じることはありません。つまり「何を」するかの「企画」が必要になってくる。

 


 

1.意義を具現化する企画は手段

意義を形にするためには「何を」するのかをまず決めなければなりません。必須条件は人生の意義の実現に関連性のある「何か」であるということ。

意義実現の最終地点に近接した企画から今の自分自身に最も近いところにある企画まで、いろいろな企画を空想します。今思い浮かべられる企画だけで5つくらいは発案したい。

しかしあくまで企画は、人生意義実現のための手段であって目的ではありません。ですから一つの企画に固執することはあってはならないとなります。一度企画を決定し始めた後に新しい企画を加えてもいいし、最初の企画を早々に断念してもよいのです。柔軟性が大切です。

 

2.作品としての企画

企画とは作品です。作品を創造するときには強い情熱や使命感が自然に湧き上がってきます。逆を言えば、情熱や使命感をもてない作品は自分にとって創造価値のないものになる。

情熱を傾けて創造したくなる作品には必ずビジョンがあります。作品の未来の姿が明確にイマジネーションできる。

企画創造のキーワードは「作品」「情熱」「使命感」「ビジョン」。

企画発案のキーワードは「アナロジー」「趨勢(世の流れの)洞察力」「ジャンルの横断と関係性」。

後者の発案(アイデア)の能力を高めるための論考は後日書きます。

 

3.戦略とは企画を実現するためのシステム

「What」(何を)にあたる企画テーマが決まったならば、次は「How」(どのように)実現、実行していくか、これにあたるのが「戦略」です。

戦略とはシステムを造ることです。構造を構築・構成する。時間的、空間的、人的、経済的、数値的、つまり「How」のなかには、「When」「Where」「Who」などが含まれます。そしてここでも「システム内企画(戦略内企画)」が生まれます。

このように最終的な大意義(大志、大望)の下に企画が位置し、企画の下に戦略が、その戦略システムの中に中意義やシステム内企画がある。同じ構造をもって下へ伸びてゆくのです。

 

4.戦略を実行するリアル現場での戦術

リアルの現場ではほとんどの場合、「人」「価値」に焦点があたります。戦略は天にあり戦術は地上にある。地上での戦術は生身の人相手に、人間心理をいかに活用していくかです。価値観は全て個々の人間心理によって決定されているものであります。

例を挙げるならば「ブランド」イメージが解りやすい。

DCブランドだけでなく家電ブランドもあれば食料品関連のブランドも、もはや数えきれないほどのメーカーブランドや商品ブランドがあります。会社などの法人もブランドになりますし、近頃ではパーソナルブランディングが言われるようになりました。ブランディングプロモーションは心理学(主に社会心理学)のジャンルに入れても良いくらいです。

戦術とは人の価値観形成に関わろうとする心理学的実践のこと。

 


 

本来であれば、上記それぞれの内容について1項目あたり10記事程度を要さなければならないところですが、大づかみの概観だけを記したのは「全体立体構造の構成」を論考の中心に置いているからにほかなりません。

次の記事では、人生の意義、欲求、価値観、感情、企画、戦略、戦術の全体構造を解りやすくするために、チャート化します。

 

人生意義のセオリー(3)全体構造 へつづく。