無意識の調律(2)


暗中模索のまま進む「無意識の調律」ですが、調律を行うのはあくまで無意識であって、意識上の私はそのサポートをするしかない。意図的な調律はできない。

意識上に生じる「私」は私全体の主人公ではないのだ。

私全体の主人公は無意識であり、意識は無意識の出先機関のようなもの。これを意識上の私が感覚にまで落としこめるかどうか。無意識が主人公であることを頭でわかるだけでなく感覚にまで。

無意識の定義が必要かなと思う。

ざっくり言えば、意識活動以外のすべてが無意識である。私の肉体も無意識の領域にある。意識上では感覚もできず動きを変えることもできない胃や腸、肝臓などの臓器、消化器、すべての神経、ホルモン物質、記憶、価値観、生理現象、生命の生死にいたるまで、すべてが無意識の領域にある。

意識も無意識の範疇と言えるのかもしれない。

一生命体の全体の本質が無意識なのだ。

 

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