普遍テーマ「人類哲学の独創」
このウェブサイトのなかで、二つのコンテンツ「人類哲学の独創」と「私の美学建設」は、私にとって生きるための両輪である。「人類哲学の独創」は透明な「理」の普遍性を目指すもので、「私の美学建設」は彩り豊かな「心」の涵養を目指すものである。「人類哲学の独創」はすべての価値の彼岸にあって永遠性をもつ。
人類哲学の独創とは、「人間理論」についての新しい哲学創造である。
人間が生きるとはどういうことか。人間の根本的な仕組みはどうなっているのか。物質的、物理的な人間という生物を研究することは自然科学の役割である。哲学は、物質的のみならず非物質的な生の存在として人間をとらえる。
思考し表現し、情緒をもつ人間は、生を営む上で世界に意味を与え、自らの生きるべき道を模索し、多数の人は自らにとって「良い」価値を欲求する。より良く生きたいと願う。良い世界を望む。しかしその「良い」は人それぞれだ。
良い社会秩序、倫理、道理、思想や信条は、それ自体に既に価値という「色」が付けられている。ではその「色」はどのように、個々人さまざまに付与されていくのか。この原理を明らかにするのが哲学の使命である。
例えば「倫理とは何か」「愛とは何か」という問いの、「倫理」「愛」には既に「色」がついていることがほとんどだ。倫理や愛について考察を掘り下げるとき、倫理や愛は良い価値ではないと突き放し(もちろん悪くもない)、その価値観はどのようにして生まれてきたのかを問う。それが哲学だ。哲学に「色」はない。無色透明である。
「哲学」という概念定義は別に記す。
人類哲学の中核とすべきテーマを私は、「価値観原理」とする。価値観の原理を究明するためには、土台となっている概念/定義/言語を「概念論」として明らかにしなければならない。他方、欲求や感情が価値観形成に関与する場合もある。価値観によって欲求や感情が生まれる場合もあれば、その逆もあるというわけだ。
まず概念論を整理する。概念の理論を構築するには、人間の認識についての構造と力動を明らかにしなければならない。
人類哲学の最も深層にあり、人間知性の土台中の土台にあたるのが認識原理である。最新の脳科学を活用し、「新しい認識論」を哲学の立場から立論する。
1.新認識論
2.概念論
3.価値観原理
4.思考・解釈・表現
5.情理論