かつて私は「よりよき社会」の実現を目指そうとする者であった。ここのウェブサイトの過去の断想記事に、おそらくその残骸が見られるはずだ。世界中の人たちが幸せになれる「世界」や「社会」になれば良いなと思考を巡らせた。それはごく普通の感覚だと思う。普通の人だったのかもしれない。 今はもう、「世界」や「社会」のためを思わない。一切思わない。別にぐれたわけではない。世... Read More
千の顔と一つの顔
広辞苑で「洗脳」ということばを引く。新しい思想を繰り返し教え込んで、それまでの思想を改めさせること。とある。では「思想」も引いてみよう。哲学の に対する和製漢語として成立しているのでその部分を引く。判断以前の単なる直観の立場に止まらず、このような直観内容に論理的反省を加えて出来上がった思惟の結果。思考内容。特に、体系的にまとまったものをいう。とある。大辞林... Read More
断想
雑感。 このウェブサイトに触るのは先の投稿が半年ぶりとなった。コンテンツ整理をしなければと思いつつ、正直に言えば目を背けた。その膨大な作業の重さから逃避していたわけだ。その影響で、毎日のように書くつもりのブログも億劫になってしまっていた。 しかし私に残されている時間はそう長くはない。と思う。特に健康に問題があるわけではないが、年齢的に、いつ大病に襲われるか... Read More
体系的に哲学の理論を構築する
私は、終わりのない小説創作を人生最後のコンテンツとして、このウェブサイトに表現していくことを目的としている。その小説のテーマは哲学であるので、体系的に哲学の理論を構築しなければならない。こちらが先だ。同時並行でやるにはもう少し熟成が必要。 哲学テーマには、人間の外側にあたる世界(人間を含めた世界)がどういう構造でどのように形成され、どのように動いているのか... Read More
『愛するということ』―2
フロムの愛する技術は、知→尊重→責任→配慮という4要素の流れによるものだった。私は流れではなく、3要素を技術として独立させ考えてみようと思う。 相手をよく知ることは大切だ。しかしよく知らなくても尊重はできるだろう。また、責任についても尊重の範囲内に収まると考える。配慮にかんしては実践であるので単体の要素としたほうが解りやすい。 よって、まず第一に「尊重」を... Read More