世界的にロングセラーとなっているエーリッヒ・フロム著『愛するということ』を数年間にわたって何度か読み返してきましたが、今回は「愛する」よりも「技術」に焦点をあてて考えています。 原著のタイトルは『THE ART OF LOVING』で、直訳すれば「愛することの技術」です。「技術」を表す英単語は他に があり狭義では も入りそうです。本書タイトルで著者は... Read More
可能性主義論を提唱する準備として
4月10日よりこのサイトで私が主張していく主旨が「哲学論」に変わったわけですが、個人的な価値観、信条や生きかたの美学の建設をやめたわけではなく、第二の目的として、こちらの探究と研鑽、創造も今まで以上に行ってゆく決意です。 その中核としたい新しい価値観が可能性主義です。 可能性という概念についての哲学的探究が基盤となりますが、最終的に建設された姿を想像するに... Read More
「和熟」―― 折り合うということ
他人に共感を覚える。このことが始まりとなって友人となったり恋が芽生えたりすることもある。なぜ私たちは共感するのか。或いは共感できないのか。そして共感することは良いことなのか。また、共感できずに友人を遠ざけてしまったことはないだろうか。 自分の認識は真実であり正しい。自分の価値付与は善であり正しい。 なるほど、正しいことには皆が共感すべきであるということか。... Read More
無意識の調律(2)
暗中模索のまま進む「無意識の調律」ですが、調律を行うのはあくまで無意識であって、意識上の私はそのサポートをするしかない。意図的な調律はできない。 意識上に生じる「私」は私全体の主人公ではないのだ。 私全体の主人公は無意識であり、意識は無意識の出先機関のようなもの。これを意識上の私が感覚にまで落としこめるかどうか。無意識が主人公であることを頭でわかるだけでな... Read More
無意識の調律(1)
「無意識の“調律”」をライフワークにしていこうと思う。 科学にはならないとは思うけれど、普遍的な何かを目指してみよう。 “調律”することが「良い」のではない。「良い」は“調律”のなかに含まれなければならない。この点は哲学的な精確さを追求する。“調律”の意義があるとすれば、進めながら発見できるのかもしれない。要は私の好奇心というだけなのだが。 論理を組み立て... Read More