社会問題解決でなく、未来の希望と憧憬をつくるために(2)

  世界で最も先進的な科学文明を誇っていた西洋であるから、日本人が全面的にそれを是として「信仰状態」になったのは必然で、それは結果的に大成功をもたらした。当時の日本がアジアで唯一、世界の先進国入りを果たせたのは、科学文明のモノ真似よりも、西洋の形而上学的(概念的)な考え方を学び、教育に取り入れた学問的意義が大きい。 「社会」「意識」「経済」「主観... Read More

社会問題解決でなく、未来の希望と憧憬をつくるために(1)

  2020年が始まった。 現代日本では、少子高齢化問題、長期デフレによる貧困格差問題、政財官民の癒着構造による人心腐敗、犯罪の異質化、鬱など心の病気の増加など、さまざまな社会問題を抱え込んでいる。こうした社会問題にかんし対症療法的に解決しようとする試みは必要である。しかし、対症療法だけでは根治は無い。日本国と日本国民の「体質」を、長期間をかけて... Read More

principle(4)習得

  前の記事では生得について少し触れた。本記事からは、生後まもなくから死の直前までの経験によって獲得されるあらゆることを習得として扱う。 ひとりの人格はどのようにつくられてゆくのか。 人間が意味や価値をものごとに与えるのは、実在客観世界から受容する第一次情報から始まる。私たちの身体も実在客観世界の物質からつくられている。 デカルトは「私は考える」... Read More

principle(3)生得

  生得的は先天的と言い換えることができる。対象となる生物(例えば人間)が生まれながらにもっている性質や個別的気質を表す。生得的の対義語は習得的。 近い意味の言葉に本能があるが、現代の学問上ではこの概念は放棄されている。語義の精微さに欠け、論拠に用いれば思考停止に陥る。哲学的にも既に本能という言葉は使われなくなっている(『岩波哲学思想事典』)。な... Read More

principle(2)人類知の限界

  人間(個体)の本質を探究していく上で、未来において究極の人類知でさえ小さな一部として包摂される、永遠に未知の「〇〇」の世界観を仮設定しておく。人類知を超越した「〇〇」は人類知では対象化できないため人類言語で定義づけることも名づけることも避けねばならない。 人類知は、その究極に至っても鎖に縛られた箱から出ることはかなわない。 なぜ人類知の限界を... Read More