1-A 認識原理


『人間原理論』
The Theory of Humanity

哲学的探究からの独自の洞察と創造知
Original Insights and Creative Wisdom from Philosophical Inquiry

構造原理
Structural Principles


【認識原理論】

インプット・感覚認知・心的直感・想起・想像・知的解釈・クオリア・直観・思考・共感・判断

Principle of Cognition

Input, Senses, Feeling, Recalls, Imagination, Interpretation, Quality Image, Intuition, Thinking, Empathy, judgment


 

《実在世界と観念世界》

1.「実在世界>観念世界」

物理的な宇宙空間は、物理的な私よりもはるかに大きい。塵以下の極小である。顕微鏡を使っても存在を確認できないほど極小だ。その極小な私の中に展開している観念世界は宇宙全体のことをどれだけ知っているだろうか。1%どころか0%に限りなく近い値となるだろう。よって実在世界は観念世界よりもはるかに大きい。

2.「観念世界>実在世界」

人間の観念世界は、物理的な空間をとらえるだけではない。私は想像する。宇宙空間を想像するし、人間社会の空間で関係性や価値観地図を想像する。過去を歴史や経験から想像し、その延長上から未来を想像し、「今」の流れをつかむという時間軸空間を想像する。インターネット上で仮想空間を想像する。哲学や思想を考える際には抽象概念空間を想像する。あるいはまったくの空想の、例えば小説や映画などのコンテンツからファンタジー世界を想像する。想像は無限であるので、観念世界は実在世界よりもはるかに大きい。

3.「実在世界=観念世界」

実在世界と比較してどれほど私が極小の物理的存在で、宇宙空間のすべてをほとんど何も知らないとしても、私は観念世界で知らないということを知っている。知る知らないは基準にならない。一方、私の想像は無限であり観念世界が無限であるとしても、私は実在世界に存在する物質であり、物質から観念が生じている過程を考えれば実在世界を超えることはできない。実在世界が私に投影され、私が観念世界を実在世界に投影しているので、二つの世界は等価である。

 

《観念世界の創造空間》

1.物理的空間

三次元的な停止している空間。物理的な環境や場所を想像し、地理的な特徴、建造物、風景などを観念世界に再現する。このような想像空間は地図、風景画、建築設計などに関連する。

2.時間軸的空間

まず過去を見つめ、研究者の文献などをもとに歴史空間を想像する。その歴史の時間が経過していくなかでの物語を想像力を駆使して創造する。「今」においても時間経過の「流れ」を意識し、「今」起きている物語を推理し想像する。過去から「今」の延長上に未来に起こることを想像する。時間軸的な想像空間は、他の空間と複合的に創造されることが多い。

3.社会的空間

地球人類全体を俯瞰する空間から1対1の対人空間まで、コミュニティー内における人間関係やコミュニティー全体的な状況を把握し表現するための空間を創造する。国家や地域共同体、会社などの法人、趣味の集団、思想など価値観的集団、友人、家族などが含まれる。コミュニケーションや対人関係の想像に関連する。

4.自然環境空間

大自然の営み、気温や気圧、太陽、月、大気、海水、雲や雨、地震や台風などの自然災害、ウイルスや細菌、植物を含めたあらゆる生物、そうしたあらゆる大自然のダイナミズムを自分の環境としてとらえ空間を創造する。

5.抽象概念的空間

哲学に代表されるすべての学問における抽象的な概念を、視覚的に把握し展開し、表現するための想像空間を創造する。数学的な概念、哲学的なアイデア、科学の理論、複雑なプロセスなどを含む。例えば、このウェブサイトにおける断想記事のほとんどは、抽象概念的空間をつくり考察を展開している。

6.経済的空間

個人としては自分の仕事としての経済活動上、あるいは家計上、収入と支出や資産と負債の数値と時間経過における流れを把握し、経済的空間を想像する。或いは会社や取引先など全体の経済空間や、国家レベルの経済空間、地球レベルのグローバル経済空間、それらを推測し推定する判断によって、経済的な空間とダイナミズムを想像力と使ってあらゆる経済空間を創造する。

7.心象的空間

感情や感性によって空間を創造する。心象的な想像空間では、幸福、悲しみ、緊張などの感情や、アイデアや記憶の状態を表現する。

8.仮想空間

インターネット上でのオンラインゲームやメタバース、テキストでやりとりされるSNSなど、バーチャルリアリティーの仮想環境を想像力によって空間を創造する。ここでは仮想の場所やキャラクターを観念世界に作り出す。

9.空想空間

架空の世界やファンタジーの領域を創造する空間。既に他者によって創作された小説、制作された映画などの世界観に没入する。或いは自分の空想によって物語を創作し、空想空間を創造する。

10.宗教的空間

ひとつの宗教内で創作されている物語や宗教教義を、自分の観念世界にそのまま再現することを試みる。そうして世界観空間を創造する。信仰者はその空間が実在するということを信じる。既に創造されている世界観ではあるが、概念の言語化であるため完璧はなく、多くの欠けている部分や誤っている部分については自分の想像力によって世界観を補正する。みずから新しい宗教を立ち上げる宗教家は、自分の想像力によって既存の宗教を改変したりゼロから組み立てるなどして宗教的世界観を創造する。