無名一生の在野魂
(下書き中)
何者に成るかは邪魔だ。何者にも成らぬほうが良い。
人生においてはすべからく「何ごとを成すか」に焦点を合わせねばならない。
世のなかには有名になるにしたがって有名無実になっていく人がほとんどだ。
「名士は名士になるまでが名士であって、名士になってくると迷士となる」とはよく言ったものだが正鵠を射ている。名士は名に溺れる。何かを成し遂げた名もなき者になることが理想である。老年までは、少なくとも80歳までは何者にも成らぬ。
沈潜すること。思わず浮き上がってしまったら、自らを省みてすぐに沈潜することが肝要だ。
自分の名ではなく、自分が丹精込めて創りだした作品の名にこそ拘れ。
無名は夢名である。夢と成れ。