ぐんぐん伸びるホームラン


 

夜の人モード

今日はまず、野球のバッティングフォームを例にとります。

プロ野球のホームランバッターのバットスイングは、ただ一人の例外もなく(私の知る限りですが)、「前」が非常に大きいです。この「前」というのは時間的な前ではなく(時間的には後になります)、ピッチャー側のスイングのことを言います。プロゴルファーの飛ばし屋も同じように「前」が大きい。この「前」のことをフォロースルーと言います。ボールをミートした後のスイングです。

 

野球で言えば、ピッチャーが投げたボールが、内角(バッターである自分の体の近く)に来た時に対処できるようなスイングを覚えることによって、フォロースルーの大きいダイナミックなバッティングフォームが出来ていきます。

具体的にどのような練習をするかというと、野球をやったことのない人、女性のかたでも簡単に始められます。家のどこかに柱(の代わりに棒を立てるとか)があれば、まずその真正面約20cmに顔が来るように接近します。足は肩幅より少し広いくらいで自然に立ちます。両手で30~80cm程度のほうきでも物差しでも良いのでバットのように握ってください。

その状態で野球のバットスイングをします。柱や棒に当たりますよね、そもそも手が当たってしまいますよね。ひじをたたみグリップエンドを抜くように訓練していくと、手どころか長さ84cmのバットも柱(棒)に当たりもせずかすりもせずとなり、全力でスイングができるようになります。こうして大きなフォロースルーのバッティングフォームが手に入ります。

 

なお極めるならば、自分のバットスイングの音が、右バッターであれば左耳の後ろ、左バッターであれば右耳の後ろで聞こえるようにスイングの練習をします。その音がぶわぁっと言う太い音から、ツーンという細い音になるまで一日何百何千の素振りをします。(これはバットが波打たないよう、空気を切り裂くようなスイングを音で確認・判断していくわけです)

プロ野球で活躍できるレベルになるには、それ以上にテクニカル的な訓練に次ぐ訓練が必要なのは言うまでもありません。

 

大きなフォロースルーのフォームで、バットの芯に当たったボールはぐんぐん伸びてゆくのです。しかも当たった時の手ごたえが「え?」って思うほど軽い。

逆に、悪いスイングの代表として、「ドアスイング」があります。

これは、体の真正面でボールを捉えようとし、ボールに当たる瞬間に最も大きな力が入るような、当たる前のスイングと当たった後のスイングが同じような大きさになってしまうイメージです。当たる前のバックスイングに力が入ってしまうため、フォロースルーが小さくなってしまう。インパクトの瞬間は手ごたえありますが、打球は死んでいます。

 

物理的、科学的になぜそうなるかを説明すればできるとは思いますが、不思議なことは意識を集中するポイントです。目はピッチャーの投げたボールに集中していますが、体(の意識か神経かはわかりませんが)は、フォロースルーの方に集中している感覚があるのです。

スポーツジムなどにいくと壁のいたるところに鏡が貼ってあって、知らない人はマッチョのナルシシズムだと思うかもしれませんが、あれは、鍛える体の部分を鏡に映し、その部分に意識を集中させるための鏡です。例えば上腕二頭筋を鍛えるときに、神経と意識を上腕二頭筋に集中させるかさせないかでは、トレーニングの効果に雲泥の差が生まれるのです。

もうこうなると、体のチャクラの存在を信じるほかないのではないかと思えてしまう。

 

そこで今日のひらめきなのですが。

目はピッチャーの投げたボールに集中し、体は無意識のうちにフォロースルーに集中している、それによってミートした打球がぐんぐん伸びてゆく、という原理は、いろんなことに当てはまるのではないかと考えた次第です。

スポーツのような物理的なことだけではなく、空間認識、時間軸認識、国家と民族、知恵、精神、行動など、バックスイングは小さく力を入れずに、フォロースルーを大きくとるイメージ。

現実をミートした感じが軽~いイメージ。

それでいてどこまでもぐんぐん伸びてゆく場外ホームラン。