『新・観光立国論』についての議論(5)

  『世界一訪れたい日本のつくりかた(新・観光立国論 実践編)』 引き続きデービッド・アトキンソン氏が提言する「新・観光立国論」について書いてまいります。   ここまでいろいろ見てきて、最も痛切に感じるのは、日本人主観による常識的な観光イメージでは駄目だということです。世界には全く違った習俗・常識に馴染んだ人たちだらけですし、そもそも... Read More

『新・観光立国論』についての議論(4)

  『世界一訪れたい日本のつくりかた(新・観光立国論 実践編)』 デービッド・アトキンソン氏の観光産業の提案にかんする議論を書いているのですが、シクロシニティと言いますか、今日、下記のニュースを目にしました。 国宝・重文の公開制限緩和へ 刀剣など「長期耐えうる」 文化庁は、国宝や重要文化財に指定されている美術品や工芸品について、「年間延べ60日... Read More

『新・観光立国論』についての議論(3)

  『世界一訪れたい日本のつくりかた(新・観光立国論 実践編)』 前の記事で第1章から第7章までのタイトルとサブタイトル、要約ポイントを抜粋しました。各章には更に細かいポイントがあって、その多くに論拠となるエビデンスが掲載されています。 さて、これはどんな本を読んでいてもそうなのですが、なるほど、ふむふむ、そのとおりだと納得するだけでは何の発展... Read More

『新・観光立国論』についての議論(2)

  今回のコラムも前記事に引き続き 『世界一訪れたい日本のつくりかた(新・観光立国論 実践編)』 についてです。(前記事のタイトル名を変更しました。) この書は7つの章に分かれているのですが、章の終わりに要点が書き出されていてとても解りやすい。以下に各章のタイトルとサブタイトル、章の要点を引用します。記事に抜き出しておくことで、これを眺めながら... Read More

『新・観光立国論』についての議論(1)

  発刊から今日でちょうと一ヶ月、Amazonのベストセラー1位になっている 『世界一訪れたい日本のつくりかた(新・観光立国論 実践編)』 を熟読中です。繰り返し何度も読んでいます。 著者は2年前に『新・観光立国論』を書きベストセラーになっています。 ■ 著者プロフィール デービッド・アトキンソン 1965年イギリス生まれ。オックスフォード大学... Read More

男らしさ、女らしさ

  男らしさ、女らしさは必要だと思いますか? 昨今、このような問いかけ自体がタブー化しています。特に女らしさについて男性が語るのは完全タブーですね。タブー化していない時代でも、男性が女らしさについて語ることはほとんどないと思いますし、私も例外ではなく、男性同士の酒席であっても人生を通して触れたことはありません。 確か1990年代後半だと思います... Read More

『日本』という個性(9)

  毎年この時期になると先の大戦が話題になります。特に神風特攻隊については、マイナス評価として語られている文章をよく目にします。空の神風よりも先に、人間魚雷として実用化された海の回天で散っていった英雄も忘れてはなりません。 作戦についての是非、賛否は横に措きまして、まさに体当たりで玉砕していった英雄たちの精神とはどういうものであったかについて考... Read More

『日本』という個性(8)

  今日のテーマは「いき」です。 「いき」は漢字で「粋」とも書きますが、前者はもともと江戸っ子の「意気」であり、後者は上方(京都)の「粋(すい)」で異質なものでした。語源とその変遷についての知識的なものはインターネット上に転がっていますので、ここでは語りません。 おそらく京都のかたの「粋(すい)」、江戸っ子の「いき」にはそれぞれ誇りがあると思う... Read More

『日本』という個性(7)

  小学生のときに学校主催の「高原教室」があって、何泊か忘れたけれども山奥の小学校へ出向きキャンプファイヤーを楽しんだ。 『もえろよ、もえろ』などの歌をみなで歌った。 特に記憶に鮮明なのは、「星かげさやかに、しずかにふけぬ」を歌いながら見上げた夜空の美しさ。空気が澄みきって灯りがなにもないなかでの星空に感動した。 この、「さやか」という感覚から... Read More

『日本』という個性(6)

  結局、幽玄に美しさを感じるのは、けっして見えない「玄」をわれわれの想像の中に置くことで、全体観が、心の中におのずと描き出されるということでしょう。 例えば今日のアイキャッチ画像の、雲海の下に別の世界があることを、無意識のうちに想像(補完)しながら全体観をとらえているはずです。 「秘すれば花なり」にも通底する、「不完全、未完成のものゆえに美し... Read More

TOP
Copyright © 2017-2023 永遠の未完成を奏でる 天籟の風 All Rights Reserved.