リベラリズム考(2)―啓蒙 からのつづき。 前の記事では啓蒙思想を扱った。 Lumières Aufklärung Enlightenment を日本語に翻訳した「啓蒙」の二文字には、ヨーロッパの各時代の歴史、そこに生きた知識人たちの葛藤と格闘による膨大な叡智が凝縮されていることを学んだ。こんにち、単に「リベラル」という... Read More
リベラリズム考(2)―啓蒙
リベラリズム考(1)―多義性 からのつづき。 リベラリズムの思想的淵源は「啓蒙」と「寛容」にあるというのが学者の共通了解ということであった。まずは啓蒙思想について調べ、そのアウトラインをリベラリズムの「イメージ」として映し出していこう。 ■ 啓蒙思想 Lumières Aufklärung Enlightenment い... Read More
リベラリズム考(1)―多義性
昨今、政治におけるリベラルとは何か、保守とは何かの定義がぐらついており、日本の政治家の自称リベラル派とマスメディアによる、リベラルという語の語義、語感についての誤った表現には看過できないところが大いにある。この機会にあらためてリベラリズムを掘り下げてみようと思う。 リベラリズムとは何か。 直訳すれば自由主義であるが非常に多義的... Read More
現代価値に対する漫画からの問題提起
今日は軽い話題から。 週刊少年ジャンプに今年から連載されている、『ぼくたちは勉強ができない』という漫画について、おもしろいので書きます。 唯我成幸を主人公に、緒方理珠、古橋文乃、武元うるかの3人がヒロイン。 全員が同じ高校の3年生で大学受験を控えている。理珠は理系の天才で理系科目は常に100点満点。ところが国語がめっぽう出来なくて0点に近い... Read More
我を忘れ没頭する「楽しさ」
人生の目的とは何かについて少し考えました。 「人間にとって」ではなく、「私にとって」です。 しかも今の私にとってであって、過去の私にとってとは違いますし(価値観の変遷があります)、また未来においてこれがどう変わっているのかは、まったくイメージできません。 人生の目的とは、人生そのものである。 何かに成りたいだとか、何らかの明確... Read More