弱者の声を代弁する方々

「がん患者は働かなくていい」という発言が自民党の大西英男議員からありました。がんには完治はなく、とりあえず、悪性のがん細胞が無くなった状態を寛解と呼びます。寛解した人も「がんサバイバー」というふうに呼ばれるのですが、かくいう私も、がんサバイバーです。 大西議員の発言は、この方の人間性を如実に表しているもので、発言が軽いだとか失言だとかというレベルではない。... Read More

「忖度」について

今年の流行語大賞に選ばれそうな勢いの「忖度」ですが、「そんたく」という言葉はそれほど多くは使われてこなかったのではないかと思います。 日常会話では使いませんよね。 この「忖度」ですが、マスメディアや著名人が使用している語感がなんとなくイメージにそぐわないのですが、これは私だけでしょうか? 語感イメージとしては、君主や天皇などの高い地位にいる人に対して、尊敬... Read More

自由と信頼社会のはざまで

私たちは自由を十分に手に入れた。行動の自由、思想の自由、内心の自由、表現の自由、これらの自由権は、原始社会を除けば過去最大に保証されていると言ってよいのではないでしょうか。   一旦手に入れた自由権は手放したくない。 今国会で審議中の「テロ等準備罪」は内心の自由に踏み込む。政治と警察の国家権力によって恣意的に、罪のない人のプライバシーが監視される... Read More

大衆の克服(4)―エリートの定義変更

前の記事からのつづき。 「大衆の隷属根性の克服」をテーマとする考察を今回もとりあげる。 その前に。 A.大衆 B.エリート 大衆批判については、上記の二つの枠組みで、BからAに対し「隷属根性」を批判されることがほとんどだ。本ブログのスタンスとしては、A+B=Cの全体的俯瞰視点から、自らもAであることを念頭に置きつつ書いてきた。 『愚民社会』という書で、宮台... Read More

大衆の克服(3)―克服の決意

前の記事の最後に「内心の承認欲求をすべて廃棄し」と書いた。さらりと。 反省している。 こういう総論総括的な結論を直観的に私は書き過ぎる。軽々に。 深省すれば、ダイアモンド並みの超硬度の壁と地球ほどの重量のある、百回ほど生き死にを繰り返してようやく扉をかすかに開くことができるかもしれないというレベルのテーマであった。 他者からの社会的評価に心ひとつ動かさない... Read More

大衆の克服(2)―畜群根性

前の記事では「大衆」をフラットに見て書きました。今日の記事では「畜群根性に陥ってしまった大衆」として、「(大衆)の畜群性」を扱います。 「畜群」とは読んで字のごとしで、家畜化された群衆です。私も含めた大衆がもつ畜群根性を棄てていかない限り、民主主義は堕落してゆく一方になる。   今日はニーチェの辛辣な文章を引用していく。 善意があるのと同じだけ多... Read More

大衆の克服(1)―トップダウン意識は誤り

まず始めに「大衆」のことを考えてみたい。 私たちが「大衆」という言葉を用いるとき、それは国民の集合体なのか、マジョリティーなのか、ふつうの一般市民なのか、愚民の意味を孕んだものとして若干の侮蔑の意を込めるのかなどについて、自分なりに色を付けて解釈していると思います。 書き手の文脈にも、読み手の文脈にも左右されるのですが、今日は、政治家(行政指導者の長)だけ... Read More

社会からの多様性要請は疑問

多様性(ダイバーシティ)に対応することがうるさく言われる時代になりました。ダイバーシティはポリティカルコレクトネスを主張する運動によく表れています。 以下、Wikipedia から引用します。 ポリティカル・コレクトネス(英:political correctness、略称:PC,ポリコレ)とは、日本語で政治的に正しい言葉遣いとも呼ばれる、政治的・社会的に... Read More

信頼を考える

先週からコピーライティングの本を4冊ほど読み漁っています。プラス「仕掛学」の本も面白そうだったので読んでいる最中なのですが…。 広告業界のコピーライトの世界は思ったよりも奥が深くて、これは心理学の応用、しかも深層心理学(無意識)にまで食い込んできています。また、「仕掛学」は間接的に無意識を利用するという面で似ている分野です。 単純に言葉のテクニックではない... Read More

大阪との縁

2日ほど空けてしまいました。 と言っても毎日書くぞ宣言はしていませんし、毎日チェックしに来てくださる方がどれだけいるのかわかりませんし、でも、言い訳させてください!   実はインフルエンザにかかり重症となって病院に運ばれ、集中治療室でべっぴんの看護師さんに看取られつつ、意識が遠のき・・・ 三途の川がひたひたと流れるなか、一歩一歩とわたっていると、... Read More

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