人は二度死ぬ。

タイトルの「人」を「私」に替えてみるほうがわかりやすいかもしれない。 この言葉は、私が肉体的に死ぬことがひとつ。こちらについては説明不要だろう。 もうひとつは、生前に在った私の生々しい姿を知る人が全員死ぬこと。後者は、著名で世に知られているとか、後世に名が残って知られるとか、映像や書物を遺して知られるとか、それらは含まない。あくまで、生前の私を身近に感じて... Read More

山紫水明

風に夏の終わりを感じ始める。古典文学を見れば一目瞭然だが、日本人は大自然と親和的であり心を重ねる文化がある。 風流という言葉がある。語源は中国語で「古代美風・伝流」で美しい風のような人間の情操や行動の立派さを表すものとのこと。そこから語義が変転し、雅やかで俗っぽくないことを言うようになったという。風雅。 私は大自然の中に風流を感じることがある。秋は特に。 ... Read More

メロディー創作

哲学ばかりやっていると、つまり、情緒を伴わない理性ばかりを使っていると、俺の体に何が起きると思う?心が乾いてくるんだよ。この心が乾く感覚は誰かと共有できるのかな。できないかもしれない。だから俺が「心が乾く」と言ったって誰にもその乾く感覚は共有できないのだと思う。少なくともそのクオリアは他者とは共有できない。 いや、共有どうのこうのはまた頭の理性のみをつかっ... Read More

神話

8月8日の断想記事『物語化』で述べたように、私の哲学独創と美学建設の最終表現目標は、哲学と美学の小説創作にある。そのストーリーテリングの構想は、まだ白紙のままだ。どのような世界観にするのか。どのようなキャラクターを主人公にするのか。どのようなストーリー内容にするのか。幸いにして「何を伝えるのか」の内容は、哲学独創と美学建設によって尽きることは無い。 ふと思... Read More

物語化

このウェブサイト全体のメニューは、当記事のようなその日の「断想」があり、主目的の「人類哲学の独創」「私の美学建設」がある。そして最終的な創造として、主目的の二本立て内容を物語化し、子ども向けの小説として表現したい。生きる時間の制約はあるが、未来の子どもたちへコンテンツを残したい。 なぜ物語なのか。 ChatGPTに「物語効果」について聞いてみた。下記にその... Read More

価値観の「探究」

探究にわざわざ「 」を付けて「探究」にしたタイトルを見てわかるとおり、今回は探究について少し考えてみる。 探求と探究はどう違うのか。いや、どのように二つの概念を私は使い分けているのか。日本人にとって漢字は便利なもの。探求とは探し求めるということである。探究とは探し究めるということである。求めることと究めること、この違いで十分わかる。 探し求めるとは、暗闇に... Read More

言葉を使わないで“感じ”で考えてるんです

今日は、というよりいつもそうですけど、真面目な話題ですね。倫理とか道徳とかについてを原理的に考察中で、その備忘録でもあるんですが。 その前に、私は言語を使用しないで考えることが多いんですよ。もちろん言語を使用して考えることもあります。で、言語を使用しないで考えるってどういうこと?って感じでよくわからない人がけっこういて、この説明を言語でするってのもなんか変... Read More

新しい価値を芸術的に創作する思想のアトリエ

  サイトのサブタイトルを変更しました。「五千年後を遠望し 新しい美学価値を創造する思想のアトリエ」としました。自分の意識の中での位置づけも少し変わりました。 最近、竹田青嗣の哲学者としての集大成『欲望論』を読み始めています。正確には昨年末に一度挫折しての、再チャレンジです。昨年10月に刊行された第一巻と第二巻はそれぞれ『「意味」の原理論』『「価... Read More

古くて新しい価値観「美しく貴き心」

  昨日の記事につづき日本的美学観に入っていきますが、意識しているのは深層心理です。常に無意識を念頭においています。 本記事の前半では、次の記事で扱う『幽玄とあはれ』の著者である大西克禮の経歴と時代環境、学問的系譜、現代における彼の美学論の価値について簡単に記します。   1888年(明治21年)大西克禮(おおにしよしのり)は東京に生... Read More

日本的美学論と無意識論の結合

  大西克禮『美学コレクション』全3巻を購入し手元に揃いました。大袈裟な表現になりますが、この本は私に出会うのを待っていた、そんなふうに、感動を超えて感激しています。美学者・大西克禮氏(1888-1959)が生前に著した数冊の著書を現代仮名遣いに直し、3冊に纏めた著作集です。2012年~2013年に刊行され未だ初版のままですので、(たぶん人気が... Read More

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