「未来の個人」に尽くす

かつて私は「よりよき社会」の実現を目指そうとする者であった。ここのウェブサイトの過去の断想記事に、おそらくその残骸が見られるはずだ。世界中の人たちが幸せになれる「世界」や「社会」になれば良いなと思考を巡らせた。それはごく普通の感覚だと思う。普通の人だったのかもしれない。 今はもう、「世界」や「社会」のためを思わない。一切思わない。別にぐれたわけではない。世... Read More

千の顔と一つの顔

広辞苑で「洗脳」ということばを引く。新しい思想を繰り返し教え込んで、それまでの思想を改めさせること。とある。では「思想」も引いてみよう。哲学の に対する和製漢語として成立しているのでその部分を引く。判断以前の単なる直観の立場に止まらず、このような直観内容に論理的反省を加えて出来上がった思惟の結果。思考内容。特に、体系的にまとまったものをいう。とある。大辞林... Read More

体系的に哲学の理論を構築する

私は、終わりのない小説創作を人生最後のコンテンツとして、このウェブサイトに表現していくことを目的としている。その小説のテーマは哲学であるので、体系的に哲学の理論を構築しなければならない。こちらが先だ。同時並行でやるにはもう少し熟成が必要。 哲学テーマには、人間の外側にあたる世界(人間を含めた世界)がどういう構造でどのように形成され、どのように動いているのか... Read More

可能性主義論を提唱する準備として

4月10日よりこのサイトで私が主張していく主旨が「哲学論」に変わったわけですが、個人的な価値観、信条や生きかたの美学の建設をやめたわけではなく、第二の目的として、こちらの探究と研鑽、創造も今まで以上に行ってゆく決意です。 その中核としたい新しい価値観が可能性主義です。 可能性という概念についての哲学的探究が基盤となりますが、最終的に建設された姿を想像するに... Read More

principle(4)習得

  前の記事では生得について少し触れた。本記事からは、生後まもなくから死の直前までの経験によって獲得されるあらゆることを習得として扱う。 ひとりの人格はどのようにつくられてゆくのか。 人間が意味や価値をものごとに与えるのは、実在客観世界から受容する第一次情報から始まる。私たちの身体も実在客観世界の物質からつくられている。 デカルトは「私は考える」... Read More

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